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フィナステリドの副作用とは?性機能・肝機能など服用前に知りたい症状を解説

フィナステリドの副作用とは?性機能・肝機能など服用前に知りたい症状を解説 AGA治療薬

フィナステリドの服用を検討しているものの、

「性欲が落ちるのでは?」
「肝臓に負担がかからない?」

と副作用が気になる方もいるでしょう。

フィナステリドはAGAの進行を遅らせるために用いられる治療薬ですが、副作用が起こる可能性もあります。

この記事では、性機能や肝機能への影響を中心に、服用前に知っておきたい注意点や異変を感じたときの対応を解説します。

フィナステリドとは?AGAの進行を遅らせる治療薬

フィナステリドは、男性型脱毛症(AGA)の治療に用いられる内服薬です。AGAの発症・進行には、男性ホルモンのテストステロンからつくられるジヒドロテストステロン(DHT)が関係しています。

フィナステリドは「5α還元酵素II型」を阻害し、テストステロンからDHTへの変換を抑えることで、男性型脱毛症の進行を遅らせます。

国内の添付文書では、効能・効果は「男性における男性型脱毛症の進行遅延」とされています。男性成人には通常0.2mgを1日1回投与し、必要に応じて増量できますが、上限は1日1mgです。効果が確認できるまで通常6か月の連日投与が必要とされています。

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でも、男性型脱毛症に対するフィナステリド内服は推奨度Aとされています。

一方、医薬品である以上、副作用が現れる可能性があります。服用前には期待できる効果だけでなく、どのような症状が報告されているのかも確認しておくことが大切です。

フィナステリドで報告されている主な副作用

フィナステリドの添付文書には、性機能に関する症状をはじめ、肝機能障害や皮膚症状、精神面の変化などが副作用として記載されています。

分類 主な副作用 頻度
生殖器 リビドー減退 1~5%未満
生殖器 勃起機能不全、射精障害、精液量減少 1%未満
生殖器 睾丸痛、血精液症、男性不妊症、精液の質低下 頻度不明
重大な副作用 肝機能障害 頻度不明
肝臓 AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇 頻度不明
過敏症 そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫 頻度不明
その他 乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい 頻度不明

※「頻度不明」は、副作用が高い確率で起こるという意味ではなく、報告はあるものの発現頻度を明確に算出できないことを示します。

添付文書では、肝機能障害は「重大な副作用」、AST・ALT・γ-GTP上昇は「その他の副作用」として区別されています。

「頻度不明」は、その副作用が高い確率で起こるという意味ではありません。報告はあるものの、発現頻度を明確に算出できないことを示します。

また、副作用の現れ方や程度には個人差があります。服用前から過度に不安になるのではなく、注意すべき症状を知り、異変があれば適切に相談できるようにしておくことが重要です。

性機能に関する副作用

フィナステリドの副作用のなかでも、性欲や勃起、射精など性機能への影響を心配する方は少なくありません。

リビドー(性欲)の減退

添付文書では、リビドー減退が1~5%未満の頻度で報告されています。

ただし、性欲は睡眠、ストレス、心理状態、加齢、体調などさまざまな要因でも変化します。服用中に性欲の変化を感じた場合でも、原因をフィナステリドだけに決めつけることはできません。

症状が続く、または日常生活や性生活への影響が気になる場合は、自己判断で用量を変更せず、処方した医師へ相談しましょう。

勃起機能不全・射精障害・精液量減少

勃起機能不全、射精障害、精液量減少は、添付文書では1%未満とされています。

また、リビドー減退、勃起機能不全、射精障害については、市販後に投与中止後も症状が持続したとの報告があります。

ただし、服用した人に必ず症状が起こる、あるいは中止後も必ず症状が続くという意味ではありません。

性機能に変化を感じた場合は、その程度や経過を医師に伝え、治療を継続するかを相談することが大切です。

男性不妊症・精液の質低下

頻度不明ですが、男性不妊症や、精子濃度の減少、無精子症、精子運動性の低下、精子形態異常などの精液所見の変化も報告されています。

添付文書には、投与中止後に精液の質が正常化または改善したとの報告も記載されています。

妊娠を希望している場合や不妊治療中の場合は、服用開始前または服用中にその旨を医師へ伝え、治療継続について相談しましょう。

肝機能障害は重大な副作用として記載されている

フィナステリドの添付文書では、肝機能障害が「重大な副作用」として記載されています。発現頻度は不明です。

また、その他の副作用としてAST、ALT、γ-GTPの上昇も報告されています。

フィナステリドは主に肝臓で代謝されます。添付文書では、肝機能障害のある患者を対象とした臨床試験は実施されていないことも示されています。

そのため、肝臓の病気がある方や、健康診断などで肝機能の異常を指摘されたことがある方は、服用開始前に医師へ伝えてください。服用中に体調の変化がある場合も、自己判断で服用を続けたり中止したりせず、医師へ相談することが基本です。

抑うつ症状など精神面の変化にも注意する

添付文書では、頻度不明の副作用として抑うつ症状が記載されています。

また、フィナステリドとの因果関係は明らかではないものの、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂が報告されています。うつ病やうつ状態の既往、自殺念慮・自殺企図の既往がある患者についても注意が示されています。

この記載は「フィナステリドを服用すると自殺につながる」と断定するものではありません。

ただし、服用後に強い気分の落ち込みなど精神状態の変化がみられた場合は、医師へ相談してください。自殺念慮や自殺企図が現れた場合は、添付文書上、服用を中止し速やかに医師などへ連絡するよう求められています。

発疹や乳房の変化など、そのほかの副作用

フィナステリドでは、性機能や肝機能以外の副作用も報告されています。

過敏症として、そう痒症、じん麻疹、発疹、口唇・舌・咽喉・顔面の腫脹を含む血管浮腫があります。また、乳房圧痛、乳房肥大、めまいなども頻度不明の副作用として記載されています。

特に、顔や喉の腫れなど急なアレルギー症状が現れた場合は、状態に応じて速やかに医療機関を受診してください。

なお、市販後には男性乳がんの報告もありますが、フィナステリド長期投与との因果関係は不明とされています。

乳房のしこりや腫れなど気になる変化がある場合は、放置せず医師に相談しましょう。

フィナステリドを服用する前に知っておきたい注意点

副作用のほかにも、フィナステリドには服用対象や取り扱いに関する注意点があります。

女性には適応がなく、妊婦・授乳婦は服用できない

フィナステリドは男性における男性型脱毛症のみに適応があり、女性に対する適応はありません。

さらに、妊婦または妊娠している可能性のある女性、授乳中の女性は禁忌です。妊婦がフィナステリドに曝露すると、DHT低下作用によって男子胎児の生殖器官などの正常な発育に影響を及ぼすおそれがあります。

錠剤を分割・粉砕することも避ける必要があります。粉砕・破損した錠剤は、妊婦、妊娠している可能性のある女性、授乳中の女性が取り扱わないよう注意が必要です。

20歳未満では安全性・有効性が確立されていない

添付文書では、20歳未満での安全性および有効性は確立されていないとされています。

若年者の薄毛にはAGA以外の原因が関係している可能性もあります。年齢にかかわらず自己判断でAGAと決めつけず、薄毛が気になる場合は医療機関で相談することが大切です。

PSA検査を受ける場合は服用中であることを伝える

フィナステリドは、前立腺がんの検査などに用いられるPSA(前立腺特異抗原)の値に影響を与えることがあります。

国内の男性型脱毛症患者では、血清PSA濃度が約40%低下したと報告されています。添付文書では、フィナステリド服用中のAGA患者で前立腺がん診断を目的としてPSAを測定する場合、測定値を2倍した値を目安として評価するとされています。

健康診断や泌尿器科などでPSA検査を受ける際は、フィナステリドを服用していることを医師へ伝えましょう。

副作用が疑われるときは自己判断せず医師へ相談する

フィナステリドの服用中に気になる症状が現れた場合は、症状の種類や程度に応じて医師へ相談しましょう。

軽い症状だからと我慢して服用を続けたり、副作用が怖いからと自己判断で服用量を減らしたりすることは避けてください。AGA治療は継続的に行うことが多いため、副作用への不安も含めて医師と共有し、治療を続けるメリットと負担を踏まえて判断することが大切です。

一方、自殺念慮・自殺企図が現れた場合や、顔・喉の腫れなど緊急性が疑われる症状がある場合は、通常の受診日を待たず、速やかに医療機関へ連絡・受診してください。

フィナステリドの副作用に関するよくある質問

Q. 副作用は服用してからいつ現れますか?

副作用が現れる時期を一律に示すことはできません。症状や個人の体質、健康状態などによって異なるためです。

服用開始後は体調の変化に注意し、これまでになかった症状が続く場合は、服用開始時期や症状の経過を医師へ伝えましょう。

Q. 服用をやめれば副作用は必ず治りますか?

副作用の経過は症状によって異なるため、「中止すれば必ず改善する」とは言い切れません。

リビドー減退、勃起機能不全、射精障害については、投与中止後も持続したとの市販後報告があります。一方、精液の質については、中止後に正常化または改善したとの報告があります。

症状が出た場合は自己判断で対応せず、医師に相談してください。

Q. 副作用が心配なら錠剤を半分にして飲んでもいいですか?

自己判断で錠剤を分割して服用することは避けましょう。添付文書では、フィナステリド錠を分割・粉砕しないよう注意されています。

用量を変更したい場合は、処方した医師に相談してください。

まとめ|フィナステリドは副作用を理解して適切に服用しよう

フィナステリドは、男性における男性型脱毛症の進行遅延を目的として用いられる治療薬です。

副作用として、リビドー減退、勃起機能不全、射精障害、精液量減少などの性機能に関する症状が報告されています。また、頻度不明ながら重大な副作用として肝機能障害があり、抑うつ症状、発疹、乳房圧痛・肥大などにも注意が必要です。

すべての人に副作用が現れるわけではありませんが、安全にAGA治療を続けるためには、服用前に副作用や注意事項を理解しておくことが大切です。

AGA治療を検討している方は、既往歴や健康状態、妊娠希望の有無なども医師へ伝えたうえで、自分に合った治療方法を相談しましょう。

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